初めまして、モータージャーナリストの齋藤健一です。
今日、試乗するのは、トヨタマ自動車のマーク5です。
いつもの試乗コースとして、栃木県と鴨宮のサカイにある引っ越しのサカイの本社前からスタートするけやき坂をスタートし、お台場のフジテレビに最終的には突っ込みたいと思います。
さて、今回試乗する、このトヨタマ自動車の懇親の一滴、フルモデルチェンジしたマーク5は、初代から数えて、今回で五代目です。
一代目は不良率75%で三ヵ月で絶版になりました。二代目は開発責任者が二という数字が大嫌いだった為に、三代目ということになり、四代目は、三代目が登場してから35年後にフルモデルチェンジしました。
そして今回、四代目がフルモデルチェンジしてから10日後に、フルモデルチェンジして五代目となりました。
さて、それでは、まずはスペックを紹介していきたいと思います。
スペック
幅 2.3メートル
高さ4メートル
車重 230kg
馬力 23馬力
四人乗り
スタイリング
中々の現代的な、流行を追ったスタイリングとなっています。外観は、ボディカラーがサンライトシルバー、サテライト銀、銀河英雄ブルー、銀玉レッド、銀色、となっています。
外観は、どう見ても、馬のような感じです。それもそのはず、馬の馬主でも持ち馬が入るように、高さは4メートルを確保しており、馬一頭が車内に乗ってもゆったり運転出来るように設計されています。
また、幅が2.3メートルとなっており、ちと日本の狭い道路幅の脇道などには入っていき辛いのですが、そういう時には、車載の馬に乗って進むことが可能です。水陸両用車のようなものです。
ただ、定期的に飼い葉を与えないと死んでしまうので、草を大量に後部座席に乗せておく必要があります。
天上にはわくわく門という機能があり、天井が開いて、馬が顔を出すことが可能となっています。
この辺りの機能は、流石、シェアナンバーワンのトヨタマのなせる業、細かい所まで配慮が行き届いており、とても感心します。
しかし、天井が元々高いので、高さの無い街中の鉄道の下を潜る部位を通り抜ける時に馬が首を出していると、生き馬の首をはねる結果となってしまうので、これが俗にいう、生き馬の目を抜くような世の中ということになります。
でも、その場合でも、馬肉として活用可能なように、荷室には練炭セットが搭載されています。馬肉を七輪で焼いて食べることも可能です。しかし、間違っても他の目的に練炭を使用するのは止めましょう。
今回、グレードGということで、馬力は23馬力となっていますが、馬を搭載している場合、その馬の一頭分の馬力をプラスすることが可能ですから、実質24馬力となります。ちなみに、飼い葉を沢山与えると、ターボエンジンの効果を発揮して、一頭の馬が二馬力分の出力になります。
衝突安全性能
衝突時には勿論、エアバッグが開く使用となっています。でも、ぶつかった衝撃を感知してから二秒後に開くので、その二秒間は自力で危機を脱出すべきです。いざとなってら馬を緩衝材にするのもあります。まあ、後ろから衝突された場合にのみ適用可能な機能となっております。
流石に運転中にダッシュボードの上に馬を乗せて走っていたら、視界が悪くなります。しかし、馬の視野は380度位あるそうなので、馬と連携すれば事故を回避する衝突馬回避連動システムがオプション装備で装着可能なので、是非検討してください。
馬回避連動システム(オプション)
追加費用356万円
更に、カーナビゲーションシステムには、JRAの馬券を買えるシステムも搭載してあります。これは全車標準装備です。即PATといって、ネットシステム経由で馬券を購入できるシステムです。
カーナビのCDを入れる部分に、CDの代わりに紙幣投入口が設置してありますので、そこに紙幣を投入すれば、投入した金額分のみ、馬券を購入可能になります。
中に入った紙幣は厳重に管理され、勝手に車の持ち主が壊して持ち出すことは出来ません。中に溜まった金は、月に一回、JRAの回収員が車を訪問して回収します。
馬券が当たればその場で小銭も含めてカーナビから排出され、負ければそのまま没収となります。まさに、競馬ファンからとことん搾り取る養分製造機のような機能ですが、逆に馬鹿らしくなり、競馬のギャンブル中毒から抜け出ることが出来たという事例も、2件ありました。でも、殆どは、ますます深みに嵌っていってしまいました。
ちなみに、馬が搭乗している内は、四名乗車のスペースが、馬により二名分潰されるので、二名+一頭となります。
トヨタマ マーク5は、トヨタマケローラ店、ナッツトヨタマ店のどちらでも購入可能となっています。また、京都競馬場には試乗できる車体が常時置いてあるので、トヨタマの営業マンに連絡すれば、直ぐに乗れます。